在来知と近代科学の比較研究

日本学術振興会科学研究費補助金・基盤研究(A) 25244043

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「在来知&近代科学」(IKMS)2015年度第4回研究会
特集:「シミュレーションと呪術の構造」
日時:10月3日(土)13:30pm~17:30pm
場所:鹿児島大学・法文棟1号棟101教室
http://www.leh.kagoshima-u.ac.jp/wp_leh/?page_id=11504

<スケジュール>
(1)13:30pm~13:40pm 主旨説明:大村敬一(大阪大学)
(2)13:40pm~14:40pm 「科学と呪術・宗教の対称的な取り扱いについて:プレートと神霊をめぐる実在の方法論」森下翔(京都大 学)
(3)15:00pm~16:00pm 「アナロジーとパラロジーあるいはシミュレーションとシミュラクル」近藤和敬(鹿児島大学)
(4)討論:16:00pm~17:00pm コメント:内堀基光(放送大学)、郡司ペギオ幸夫(早稲田大学)、大村敬一(大阪大学)
(5)討論:17:00pm~17:30pm

 

<要旨>

(1)科学と呪術・宗教の対称的な取り扱いについて:プレートと神霊をめぐる実在の方法論   森下翔(京都大学)

近代人類学において、科学と呪術ないし宗教とは対照的な概念として捉えられてきた。だが近年の科学論・人類学における関係論の展開は、両者を同 一の観点から対称的に捉える可能性を潜在させている。本発表では、1. そのような理論として「存在者の実在」をめぐる理論を構築・素描し、2. その観点から、a. 発表者の調査する地球物理学において利用されているシミュレーションに深く関連する実践である数理モデリングと、b. 宗教・呪術と関連するブッシュマンの神霊をめぐる儀礼という「実在の方法論」を対称的に取り扱うことを試みる。

 
(2)「アナロジーとパラロジーあるいはシミュレーションとシミュラクル」   近藤和敬(鹿児島大学)

本発表で、アナロジーは不動の同一性へ存在を回収する究極の思考の枠組みとして考えるべきであり、むしろアナロジーが含むとみなされる創造性を 突き詰めて考えるということは、アナロジーとアナロジーのあいだを考えることだと論じることになる。このアナロジーとアナロジーのあいだにあるの は、アナロジーそれ自体ではなく、むしろそれとは似て非なるものであり、それを本章ではパラロジーと名付ける。このパラロジーは本性上それ自体一 種の賭けであるが、この賭けは、事後において再びアナロジーの構造が重ね描かれ、それに回収されることが不可避である。この時アナロジーは同一性 を再び構築する。たとえそうであったとしても、その際にアナロジーに創造性を担保しているのはパラロジーの次 元である。パラロジーとは、偶然には起こりえないことに賭ける思考であり、単なる偶然を超えた(あるいはそれにすら至らない)ところで生じる賭け的な出来 事を生きることである。